膝の痛みで来院される方から、よく聞くのが、
「階段を上るのは何とかできるけれど、下りる時が怖い」
という悩みです。
手すりにつかまり、一段ずつ足をそろえなければ下りられない方もおられます。
上りも下りも同じ階段なのに、なぜ下りる時の方が痛くなるのでしょうか。
下りる時には、身体を受け止める力が必要
階段を上る時は、脚で身体を上へ押し上げます。
一方、下りる時は、身体が一気に落ちないように、片脚で体重を受け止めながらゆっくり下げなければなりません。
この「体重を受け止める動き」がうまくできないと、膝に負担が集中します。
例えば、
・身体が左右に大きく傾く
・股関節がうまく曲がらない
・足首が十分に動かない
・足の外側や踵だけに体重がかかる
・つま先と膝の向きがそろっていない
といった身体の使い方です。
膝そのものに問題がある場合もありますが、股関節や足首の動きが不足し、その負担を膝が受けていることもあります。
筋力だけの問題とは限らない
階段がつらいと「太ももの筋力をつけましょう」と言われることがあります。
もちろん、身体を支える筋力も必要です。
ただし、身体が傾いたまま、膝に負担が集中する動きを繰り返していると、その状態で運動量だけを増やしても痛みが強くなる可能性があります。
まず確認したいのは、
「筋力があるか」だけではなく、
「その力を、どのように使っているか」です。
実際の動作を見ることが大切
ベッドの上で膝を曲げ伸ばしするだけでは、階段で痛む理由が分からないことがあります。
むらさき整骨院では、膝の状態とともに、
・立った時の姿勢
・歩き方
・片脚で体重を支える動き
・しゃがむ時の股関節の使い方
・足裏への体重のかかり方
などを確認します。
そのうえで、骨盤や股関節、足首の動きを整えながら、膝だけに負担が集中しない身体の使い方を練習していきます。
取り戻したいのは、階段のある生活
「階段を下りるのが怖い」という状態が続くと、外出する場所を選ぶようになります。
駅の階段を避ける、旅行を諦める、二階へ上がらなくなるなど、少しずつ生活範囲が狭くなってしまいます。
痛みのある膝だけでなく、身体全体がどのように体重を受け止めているのか。
そこから見直すことで、階段を安心して下りられる生活を目指していきます。







